墓地にお墓を建てるのにおススメの時期は、いつでも良いと思います。
お墓を持っていらっしゃらない方がお墓を建てる場合、思っているより時間がかかります。
まず霊園探しから始まり、土地の契約が済むと次は墓石の購入があります。墓石も最近は色々な石の種類やデザインがあり、墓石の形を決定するまでにも時間がかかります。
石やデザインが決まると、注文して出来上がるまでに約一ヶ月程かかります。出来上がるとお墓の開眼供養をし、やっと納骨出来ることになります。
このように納骨できるまで数か月はかかりますので、そのことも考慮に入れてお墓を建立することをおすすめします。
おすすめの時期はお墓の出来上がりが厳しい冬よりは春や秋の方が、これからお墓に入られる故人にとってもお参りする方にとっても良いのではと思います。
ただ家庭の色々なご事情もあるかと思いますので、墓地にお墓を立てられるおすすめの時期というのは基本ありません。
お墓を立てられるかたの気持ちやご都合の良い時期に合わせられることが一番大切なのではないでしょうか。
墓じまいや改葬などによる墓地の引っ越し後、これまでの墓地にあった墓石は撤去して、墓所区画を寺院もしくは霊園施設に返却することになります。
墓石の撤去にあたっては、墓所に納められていた遺骨を取り出さなくてはなりませんが、実行するには各種の手続きが必要となります。
既存墓所の管理者から埋葬許可証を発行してもらい、改葬先の管理者からは受入証明書の発行を受け、それと共に既存墓所のある役所に申請書を提出して、改葬許可証を受け取る必要があります。
この改葬許可証がなくては、遺骨を取り出すことはできません。遺骨を取り出した後、実際に墓石を撤去するためには石材店に依頼することになりますが、墓石をただの石に戻してからでなくては、撤去を渋られるケースがあります。
そのためには、寺院に依頼して墓石から魂を抜く「魂抜き」と呼ばれる供養を行うことになります。
そういった点からも、これまでお世話になった寺院など、墓地の管理者とトラブルにならないよう、細心の注意を払って一連の引っ越し手順を踏む必要があります。
ただの石に戻り撤去された墓石は業者が引き取り、粉砕されてリサイクルされることが多く、下層路盤材などに使われます。
状態の良いものは、灯篭などに生まれ変わることもあります。